マイナーCPに沼り二次創作をするようになった腐女子の感想へのお気持ち

数年前、そこそこ大きいジャンルのあるCPに落ちた。

新しい沼に興奮しながら支部やついったで検索をかけるもなんと0件。

CPのどちらもジャンル内ではかなり人気があるキャラクターなのに。

 

衝撃が走った。

いままで王道には引っかかることがなかった腐女人生といえどまさか同志がいない界隈に来てしまうとは思いもしなった。

確かに我が推しA×BはAの方が受けとして人気。Aと聞けばCやDのより接点の多い攻めを相手にした作品が数多く存在する。

けれどBだって受けとして人気が高い。どちらかといえば攻めとしての需要の方が若干多い気もするが、EとのCPはイベントのたびに新刊がたくさん出ている。

でもでもA×Bだって接点が皆無なわけでもないし、ここの会話が二人の生き様と上手く絡んでエモい……と悶々としていた。

 

その時の感情は悲しみと孤独感、そして怒りだった。

 

何故こんなにも素晴らしいCPの作品がない?

何故ここまで誰もこのCPの良さに気づかない?

何故、何故……。

 

気づけば二次創作を始めていた。

 

それまで作り手側になったことがなく、ずっと読み専だった。

かいたことがないとか、作り方がわからないだとかは二の次で、二人への思いをまとめる代わりにただかいた。

作品と呼んでいいのかわからないほどの短いものだったけれど、恥を忍んで投稿した。

 

すると翌日ブックマークや感想をいただけた。

嬉しかった。

読んでいただいた方に勧められるまま数か月後には同人誌を2冊作ってイベントに参加した。コピー本で20冊程度の持ち込みだったけれど完売したときは泣いてしまうかと思った。

 

このCPは気づかない人が多いだけで受け入れられるCPだと思い、創作を続けた。

けれど自分以外の作り手は増えなかった。

数作品、自分以外の方の作品が投稿されはした。

その方の本命CPは別CPだ。

A×Bを本命として投稿し続けているのは私だけだった。

A×Bを知ってもらうことはできるだけしようと決めた。

ジャンルで神と呼ばれる方に寄稿していただいた。

他ジャンルからの流入を狙って、旬ジャンルを履修し気に入ったそこそこ人気CPの作品をかいて投稿した。万が一、気に入ってくれる方がいたら過去の作品を見てA×Bの良さに目覚めてくれるかもしれない。

それでも今のところは他者の投稿はない。

 

自分の作品は供給が少ない影響からかブックマーク数も増え、とてもありがたいことに感想をいただくことも増えた。

その後のイベントで便箋を数枚使って書かれたお手紙もいただいた。

拡大してじっくり読む必要がある長さのマシュマロも頂戴した。

 

感想は嬉しい。

A×Bを愛している方の存在を知れてとても嬉しい。

 

けれど最近はもやりとしてしまう。

どうしてこれだけの熱意がありながら創作をしてくれないんだろう。

 

作ったものを褒めていただくのはもちろん嬉しい。

しかし私は褒めてもらうために二次創作を始めたんじゃない。

推しCPを増やすためだ。

創作は楽しいけれど、自分が書かなくても他の方の作品が楽しめるような環境になったら止めてしまうと思う。所詮私は元々読み専の人間だ。

仮に自分が作ったものが「こんなものより自分の方がいいものが作れる」と貶されたとしても、それが違うA×B作品が生まれるきっかけになるとしたらこんなに嬉しいことはない。

私でなくA×Bを褒めてほしい。

0件だったところから読み専の人間を作り手に変え、サークル参加をさせるパワーを持ったCPだ。

 

感想を書く難しさも、要す時間の多さも知っている。

だからこそその力を推しCPに向けてくれたら私はもっと嬉しい。

推しCPが欲しい。

他人が作った推しCP同人誌が欲しい。

他人がつぶやいた「A×B」の文字が見たい。

もうつぶやくだけでもいい。この世に存在する証になる。

 

誤解をしてほしくない、感想が迷惑だったり嫌いだったりするようなことは決してない。

嬉しさの比が

推しCP作品>推しCPの話題>感想

なだけ。

感想をいただけるから推しCPが増えなくてもめげずに創作を続けていられる面もある。

これで何の反応もなかったらとっくに諦めて読み専に戻っていると思う。

いつもいつもありがとうございます。

 

話題に上がることも多い感想いるいらない議論に関して、こう思ってしまう稀な腐女子もいるぞ、というだけのただの吐き出しでした。